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平氏 平氏:ぜひやりたいと思っていますが、掘削技術とお金の二つのハードルがあります。最近の国の予算の付け方を見ると、日本経済の短期的な発展やイノベーションについての、役割や投資効果が問われるわけです。南海トラフの掘削は、確かに地震、防災、国民の生命、経済の安全等々で極めて重要ですが、マントルを理解することは、プレートテクトニクスの原動力解明をはじめ、地球を理解する上で最も根幹に関わることであり、科学的には、はるかに大きな問題なんです。科学の根幹からのアプローチが実は短期的な課題への近道であることは多々あります。両面から取り組むべきだと思っています。 川勝知事 知事:同感です。「ちきゅう」は、清水港を母港としており、重要な役割を担っています。十分な予算がついてマントル掘削ができればいいですね。深海には陸上の生命体が入りこんでいるとのことですが、陸上の植物が深海に運ばれて腐植土のような栄養源となって、さまざまな生物を生んでいるとのこと、まだあまり知られていないそうですね。 平氏 平氏:深海という環境にはさまざまあって、知事が言われた陸から大量のものが押し寄せて来る場所もその一つの例です。例えば、駿河湾には富士川の河口に生えているガマやススキのような抽水植物と、山から流れてきた材木や枯れ葉など、陸上の植物などがバンバン流れて堆積し、深海で陸の土壌腐植層と同様な層を作っています。そこでは陸と海起源の有機物は微生物が混合しますが、その生態系の本質は誰にも分かっていないし、考えた人もいない。その現場が駿河湾にあるので、MaOI※5さんと、前回対談された五條堀先生にご協力いただいています。深海がいかにダイナミックな所か、解析を一緒にやって行きたいと思っております。 ※5 MaOI機構:マリンオープンイノベーションプロジェクト(海洋産業の振興と海洋環境の保全を両立する「Blue Economy(持続可能な海洋経済)」の世界的な拠点形成を目指すプロジェクト)の中核推進機関 川勝知事 知事:富士川の洪水で巨大なタービダイト層が形成されました。現在、世界各地で異常気象による大洪水が起こっています。その度に陸上の生物が海に流れ込んでいます。富士川の流れ込む駿河湾では、富士川の洪水と深海の生態との関係を間近で観察・分析できますね。富士川の源流の南アルプスに放散虫化石の赤いチャートがあります。「赤石山脈」の名のある南アルプスはまさしく海の産物ですね。 平氏 平氏:はい、南アルプスは海溝で誕生して、3,000mの山になったのですから。 川勝知事 知事:先生の付加体理論によって、南アルプスは南海トラフの海溝から誕生したことがよく分かります。東日本大震災は日本海溝でのプレートのズレが原因でしたが、日本海溝にタービダイトはないのですか。 平氏 平氏:全くないわけではないですけど、少ないです。あるのは、やはり、プレート境界の相模トラフから直結した房総半島の沖合、海溝三重点の辺りぐらい。 川勝知事 知事:フォッサマグナは、東日本の北米プレートと西日本のユーラシア大陸プレートとの境の広い窪みで、その西端が糸魚川ー静岡構造線です。ユーラシア大陸プレート東端ではフィリピン海プレートが沈み込んでいます。これら三つのプレートが駿河湾の近くで出会っています。地球のプレートテクトニクスが最も活発な所で、いわば日本の縮図です。地質学者には最良の研究地域でしょう。先生が東海大学海洋研究所に移られた理由も分かりました。 地質学的安定性を誇る南鳥島(みなみとりしま) 川勝知事 知事:先生は、昨年7月の本県幹部職員向けの講演で、東京から約2,000km離れた日本列島の東端に位置する南鳥島は、複数のプレート境界がひしめいて変動している本州とは違って、太平洋プレート上にあって安定しており、その活用法に触れられました。『人新世』では、原子力の利用と関係させて、1945年の原爆の実験と投下は人為的な地球的自然の改変であり、この年を人新世の開始年とされました。原発がらみでは、静岡県の浜岡原子力発電所では5機のうち1、2号機は廃炉、残る3、4、5号機は長期停止中で、新規制基準への適合性の審査及び安全対策工事を実施中です。また、使用済核燃料の専用プールは1,000体分ほどの空きしかありません。再稼働しても、すぐに使用済核燃料の置き場所がなくなります。使用済燃料の処理方法が日本では確立していない状況下で、南鳥島が日本各地の使用済核燃料の処分地として活用できるというのは、誠に嬉しい驚きです。 平氏 平氏:南鳥島は、太平洋プレート上にある唯一の日本の領土で、周囲6kmの国有地であり、飛行場と国・自治体の駐在員がおります。最大の特徴は地質的な安定性です。地震、火山活動がまず起きない。これは確信を持って断言できます。なおかつ、住民がおらず漁業権など、いろいろな権利が設定されていないから、社会的な課題や影響を最小限に考えて計画を実行してゆくことができる。ここが島であることの特性を生かし、地下へ数kmのボーリングをして、直径数十センチから1mぐらいの孔を開けて使用済核燃料を処分するキャニスターを入れて、セメントで封入することもできます。地質学的にも地球上で最高レベルの安定性があるので、壊れる不安はまずありません。 川勝知事 知事:実に説得力のあるご説明です。 平氏 平氏:最適な核廃棄物処理方法だと信じて疑いません。この他、島の周りにアンカーで固定された洋上浮体施設を造り、発電したり、植物生産工場にしたり、将来予想される海水面が上昇した世界に対する対策を開発するなど、いろんな使い方もできますよね。 川勝知事 知事:先生の頭の中では南鳥島の開発構想ができていますね。日本の使用済核燃料をどうするかという大問題に対する解決策として、注目すべき重要なご提言です。原発関係者をはじめ、広く日本人に知ってもらいたい。 平氏 平氏:徐々に広めていきたいと思います。 川勝知事 知事:南鳥島は、絶海の孤島ですが、国難を救える島ですね。原発の不安解消の役割を担える天恵の島です。そのことがプレートテクトニクスの理論で分かった。これは学術成果の貴重な贈り物です。 平氏 平氏:贈り物です。やはり、プレートテクトニクスの考え方がないと、南鳥島がなぜ安全かということが分からないですからね。 川勝知事 知事:我々が今いる本州はプレート境界が集中しており、現在進行形で活動中の場所ですが、それを免れている所、それが南鳥島であるということは、いくら強調しても足りないほどです。 平氏 平氏:ありがとうございます。何人かにこの話をしましたが、川勝知事ほどリアクションの大きかった方はいませんでした。 川勝知事 知事:万歳!を叫びたくなるほどのお話です。理論と実証に基づいたご提言であり、日本政府は、我が国が誇る世界一流の学者の構想力にもっと学ばねばなりません。本日は誠にありがとうございました。 平氏 平氏:ありがとうございました。 “対談を終えて” 私の地質学的な学説等々をこれほど深く理解されている方は、川勝知事以外いないかもしれないです。さまざまな物事を大きな構図として捉えられていることに、私の方が教えられましたし、感動しました。(平氏) 平先生の南鳥島のお話は日本の原発を救うものです。モデルケースを日本が提供できれば、世界に誇れる提言にもなります。地質学のフロンティアは日本にあると確信できて、実に愉快でした。(知事) 『人新世』科学技術史で読み解く人間の地質時代平 朝彦 著(東海大学出版部刊) 静岡県知事川勝 平太1948年生まれ。京都市出身。早稲田大学、同大学院を経て英オックスフォード大学で博士号取得。早大教授、国際日本文化研究センター教授、静岡文化芸術大学学長などを経て2009年より現職。現在4期目。 東海大学海洋研究所長平 朝彦宮城県生まれ。東北大学を経てテキサス大学で博士課程修了。高知大学助教授、東京大学海洋研究所教授、海洋研究開発機構の地球深部探査センター長を経て理事長を歴任。2020年より東海大学海洋研究所長。『日本列島の誕生』『人新世』ほか著書多数。 前へ 記事一覧へ 次へ コーナーから記事を探す 知事対談 世界クラスの美しい”ふじのくに” ふじのくにリポート 人づくり 富づくり Well-being Society 人づくり 富づくり Innovative Future ふじのくにブランド ふじのくにライフスタイルで生きる 総合情報誌「ふじのくに」とは 冊子配布ご希望の方 ご希望の方に配布しています。 ご住所、ご氏名、希望の号数を明記のうえ、140円分の切手を同封してご送付ください。 ーーー送付先ーーー 〒420-8601静岡県広聴広報課「ふじのくに」担当あて (品切れの際はご容赦願います) 「ふじのくに」に関するお問い合わせ: [email protected] 静岡県庁 広聴広報課 〒420-8601 静岡県静岡市葵区追手町9番6号 電話番号:054-221-2231 ファックス番号:054-254-4032 メール:[email protected] 日本語→英語 PAGE TOPへ 著作権・リンク等について 個人情報の取扱について(プライバシーポリシー) アクセシビリティ方針について 各種お問い合わせ 静岡県/地図・県庁までの交通手段 Copyright © Shizuoka Prefecture. 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